ギフト
叶恭子の知のジュエリー12カ月
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短いお休みの後で、
長い長い、甘くてふわふわした夢から、
はっきりと醒めたような気持ちでいます。
人の言葉を借りて語るのはあまり好きではないけれど
今の気持ちを上手に取り出してくれる、
この本に頼ってみようと思います。
何かを共有するけれども、しかし、
ずっと一緒という約束はない。
それはけっして、寂しいつながりではありません。
ゆるやかではあるけれども、自由で、心地のよい関係。
その関係において、お互いの存在は
お互いにとってギフトとなりえるのです。
~ゆるやかなつながり~
叶恭子の知のジュエリー12か月 より
私は、あなたと、そんな関係を作っていきたかった。
他人を尊重することを知らない人だけが、
「他人は自分の手で変えることができる」と考えます。
そういう人は、
自分が振っている「思いやり」の旗の下に、
「他人を思い通りにコントロールしたい」という
禁断の欲望がかくれていることに
自分で気づくことができません。
~禁断の欲望~
叶恭子の知のジュエリー12か月 より
私は、気づいてしまった。
あなたをコントロールしてしまいそうになる、自分に。
そんな自分が嫌になっただけ。
そう、
「人のことに口を出さない」という
ラインを一歩でも越えたとたん、
「親切」は、「押しつけ」に
変わってしまうことがあるのです。
~ラインを越える~
叶恭子の知のジュエリー12か月 より
私は、ラインを越えていることに気づいていた。
どこかで、止めなきゃいけないと、思い続けてた。
何もしない。求めない。協力しない。
一見、最大に不親切であるような姿勢が、
そのじつ、他人に対して最大の親切に
なりうる場合があると知りましょう。
~最大の親切~
叶恭子の知のジュエリー12か月 より
あなたは変わらない、私の気持ちが変わっただけ。
私は私、あなたはあなた、それぞれの道を歩けばいい。
あなたはそれを裏切りと言うかしら?
できることならば、これからも、ゆるやかに関係を
つないでいきたいと思っていたけれど。
ばいばい。
今まで、すごく面白かった。
たくさん話を聞いてくれて、本当にありがとう。
あなたはもう、私から自由になっていい。